今日も夢を分析していく。
その人は、今日も3つの夢を連続的に見たようである。
『夢は神さまからの最高のシグナル――究極の「夢辞典」 なぞ解き「夢療法」で人生大好転!』 (以下、参考書) によれば、眠りにつくときに、自分(の魂)に対して明確な問いを立て、その問いに対する答えを目覚める直前の夢で教えてほしいと依頼することが、超意識(魂次元の領域)からのメッセージを純粋に受け取るコツなのだそうだ。よって、この記事でも、目覚める直前の夢を分析していく。
また、夢分析においては、目覚めた瞬間に感じる本人の感覚を信じることが大事なのだそう。何せ夢はその人を良い方向に導くこうとしている魂からのメッセージであるから、キーワードごとの解釈を点として、それを線にするのはやはり本人の直感に頼るべきなのであろう。とはいえ、超意識からのメッセージは、潜在意識による検閲に弾かれることなく、こちらの意識に伝えるために暗号的な象徴を用いるため、やはり夢に登場するキーワードを正しく紐解き自分の人生に適応する(行動に移す)ためにも、しっかりと分析することは重要である。
台風の温泉旅館で刺繍
問は、「私はどのようにして生きたらいいのか」。
以下が夢の内容である。
そこは山の上。天気は台風で大雨強風。みんな(大学時代の友人4,5人)で温泉に行こうとなったけど、何故か私だけ部屋に残って裁縫している。スミレとバラと、桜の花びらを刺繍している。すると温泉に行っていた友人らが各々部屋に帰ってきた。お部屋はとっても広い。
まずは、キーワードから (参考書から一部引用)。
- 「みんなで温泉」:
- 「友達・友人・知人」:「類は友を呼ぶ」は霊的にも真実である。友人の長所はあなたが内に秘める力であり、友人の欠点にイライラする場合は自分の欠点に気づいていないだけなのでさらに仲良くなる必要があるかもしれない。滅多にない事ではあるが、真反対の性質を持つ友人が現れた場合は、やはり仲良くなり理解するよう努力することで成長は格段に早まる。つまり、友人は自分の教師または反面教師である。
- 「温泉」:心身の健康のために、日常とは次元の異なる休暇の必要性。
- 「旅行」:目的を持つ必要性の暗示。旅には目的地が必須であり、人生という旅の中で起こる様々なことに取り乱されないためには、人生の目的(霊的理想)を定めるべし。目的は人を安定させ、いつかは目的を達したら、あなたの旅行は終わり別次元の家へ帰ることになるでしょう。
- 「旅館・ホテル」:人生の旅の途中で少しの間とどまること。これまでに手に入れた物や資格や人脈を感謝を持って振り返りましょう。この振り返りが、ちょうど旅に出て、ひとりでホテルに泊まるようなものです。人生の幸運を一人味わうことで霊的成長を目指すたびをこれからも続けられます。
- 「天気は台風で大雨強風」:
- 「天気」夢で見る天気は心の状態とイコールで、特に雨はこれまで感じて来なかった悲しみや落胆を感じてあげる時期に来ている。あなたが夢で見た天気が自分の本心だと確信したなら、目覚めてからその感情を感じきることが大切。例えば雨の夢を見て普段気づかなかった自分の深い悲しみを知ったなら、泣ける映画・音楽・絵画・カラオケなど、自分に合う感情のトリガーを用いてわんわん泣いて感情の浄化をはかること。悲しみ・怒り・嫉妬など、これまで抑圧・無視し続けてきた感情を感じきれば、それらは昇華されて消え、驚くほど元気になるでしょう。恐れていた「感情の学び」を終えることができます。
- 「台風」:感情が荒れ狂う状態を表す。自分の本意もわからぬまま感情が暴れまわり、周りを巻き込む可能性もある。冷静さを取り戻すには瞑想するしかありません。
- 「山の上」:山は「座」と数えることから、「坐禅・瞑想」する人の姿を現す。夢で山を見たら、自分の内面の価値に気づきましょうというメッセージ。寺院の称号は山がつき、山道は「参道」に通ずる。
- 「スミレとバラと、桜の花びらを刺繍している」:
- 「縫いもの」:縫うこと。修正。創造的行為。繋がらないものをひとつにまとめるアイディアを表す。夢で何を縫っていたかが、あなたの才能を表す。
- 「花」:あなたが主役である。遠慮なく堂々と自分の花を咲かせましょう。公私ともにあなたの素晴らしさを開花できる時機です。夢で見たのが草花でも木に咲く花でもあなたが表舞台に立つことを表す。
- 「バラ」:あなたの心を一つの王国とするなら、あなたはどのような女王になりたいのかを問われている。あなたの命をバラのような女性的で汲めども尽きない無償の愛へと昇華させる時。
- 「桜の花」:物事の春を告げること。新しい出来事すべてへの祝福。新しいことが短期間で収束しても、やらないよりやるほうが良い。過去への執着を断ち、変化への覚悟を決めて一歩を踏み出す時。
- 「部屋」:あなたの内面の状態。夢の部屋が乱雑ならまとまりの無い考えを、異質な配置になっていたら実際的でない考えを表す。知らない部屋ならあなたの未知の可能性、まだ手掛けていない才能を表す。
上記が夢に登場したキーワードの分析である。
上記のキーワードを夢のストーリーと対応付けることで、夢が伝えやんとしていることがなんとなく浮かび上がってくる。以下は、分析者の書簡である。
「私はどのように生きればよいか」という問に対して、夢はまず、過去のネガティブな感情に関して、それを昇華するようにと指摘している。そのときに感じきるべきだった感情を、未だに昇華させないままでいることにより、無意識のうちに何かを避けたり自分の人生を制限していませんか、と問うているように感じた。
また、人生に意義が感じられないときは、自分が常に立ち返ることのできる目的地(霊的理想)を定めることが、極めて重要であることを伝えているようだ。長い人生の旅路では、多くの人と出会い、そして別れを経験するが、周囲の人(友人)と異なるルートを歩むことになっても、自らの無限の可能性・才能を信じて一歩を踏み出してみるよう勇気づけているようだ。また、自分自身を美しい花(=華)でたとえ、バラ(無償の愛)・新しい出来事への祝福(桜)を、刺繍で繋ぎ止めていることから、これらの才能を有機的に結びつけて、最大限発揮することが、魂があなたの人生に求めていることなのでしょう。
